9/12

6時に起きて出社。最近は秋めいてきていて、風が吹くと嬉しい。

 

新しい家が決まった。家賃は若干オーバー、ネットもついてないしスーパーちょっと遠いしキッチンも狭い。結局妥協した点が多いけれど、なんとかやってみようと思う。親は不安そうにしている反面、応援してくれている。ほんとうにちょっとずつ、準備を進めている。インターネットむつかしい。

 

今週転出届を出す予定だ。こないだ一人で家の契約に向かったけど、東京の方が私は堂々と歩けるなと思った。東京べつに好きじゃないし、おしゃれでもないんだけど、ひとりで歩くのが苦ではない。

 

実家を出たい、のもあるけど、「出なきゃ」と言う気持ちが日増しに強くなった。いつまでも自分が赤ちゃんな感じがして、それはとても心地よいのだけれど、私はいずれ一人か、または他人と生きていくことを選択する。

 

お金がたくさんかかるし、コスパが悪い生き方だ。いつまでいるのか、わからないけど、ここでちゃんと一人にならないとずっと自信を持てないままだと思う。いろんな喜怒哀楽を、ひとりきりで消化して、一人きりで忘れていく生活を送らないと。

 

今朝は出社するのに、着ようと思ってた服がしっくりこなくて全身着替えて、持って行こうとしていた読みかけの文庫本がやはり読む気になれず段ボールから引っ張り出して、そうこうしてたら遅刻しそうになった。衝動に任せたいい朝。こんな思い出にすらならない出来事を、ひとりきりでやりおおせていけるかしらん

 

最近読んだ本

・『星の王子さま』(サン=テグジュペリ)

真の豊かさ、真の生活、そういう言葉本当にもう要らなくて、「ただ生きる」ということに挑戦したい。思考を辿ってみると、ずっとそう思っていたような気がしてくる。肉体との関係、指で、歯で、考えると言うこと。川上未映子を読むと「ただ生きていたいだけなのに、どうにか生きてしまう!!」という叫びを感じることがある。

 

・『外科室』(泉鏡花)

むずい、が、有名なシーンやはりいい。「あなたは私を、知りますまい」

 

・『君に届け』(椎名軽穂)

どはまり。本当に最高の漫画。フランプールの歌詞に全てが書いてある、あれは矢野ちんの歌なのか?

25巻くらいまで読むと「ひとり&ひとり」ではなく、「ふたり」になれる希望が見えてくる。完走した

 

・『ぬるい眠り』(江國香織)

なんだかんだ10代の頃から年一で読んでる。江國香織を毎回同じ気持ちで読むことはなくて、安心する。同じ気持ちで読んでたら、それはちょっと自分が残念すぎる。。

なかでも「とろとろ」は、自分の中の「女」を強く意識させる小説で、読むたびに自分の意識や、自分の保ち方や、価値の見出し方が変わっていることに気づく。

「清水夫妻」は相変わらず、蕎麦が食べたくなる小説だ。

 

・『落下する夕方』(江國香織)

今朝引っ張り出した本。カバー外したら装丁が美しいことに初めて気づいた。キッツイ本。

 

一年前の自分の日記を読み返したら、淡々としているのに書いてあることが鬼気迫るというか、ああ、これは消えたくて書いてるんだなと感じる文章で泣けてくる。本当にいま、元気になれてよかった。

 

今週はあと電気、ガス、水道、転出届!!

 

2022.09.12